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オバマ大統領広島演説(全文)

2016年 05月28日 13:55 (土)

オバマ大統領広島演説(全文)】

「71年前、空から死が舞い降り世界は変わった」

「あの日の朝の記憶は決して風化させてはならない」


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71年前の雲一つない明るい朝、空から死が舞い降り、世界は変わった。

閃光(せんこう)と火柱が都市を破壊し、人類は自ら破壊する手段を手にすることを示した。

われわれはなぜ広島に来たのか。

そう遠くない過去に解き放たれた残虐な力に思いをめぐらせるためだ。

われわれは命を落とした10万人を超える日本の男女、子供、何千人もの朝鮮半島出身者、十数人の米国人捕虜を悼む。


その魂が私たちに話しかけてくる。

彼らはわれわれに対し、もっと内なる心に目をむけ、自分の今の姿とこれからなるであろう姿を見るように訴える。

広島を際立たせているのは、戦争という事実ではない。

過去の遺物は、暴力による争いが最初の人類とともに出現していたことをわれわれに教えてくれる。

初期の人類は、火打ち石から刃物を作り、木からやりを作る方法を学び、これらの道具を、狩りだけでなく同じ人類に対しても使った。

いずれの大陸も文明の歴史は戦争で満ちており、食糧不足や黄金への渇望に駆り立てられ、民族主義者の熱意や宗教上の熱情にせき立てられた。

帝国は台頭し、そして衰退した。

民族は支配下に置かれ、解放されたりしてきた。

転換点において罪のない人々が苦しみ、数え切れない多くの人が犠牲となり、彼らの名前は時がたつと忘れ去られてきた。

広島と長崎で残酷な終焉(しゅうえん)を迎えた世界大戦は、最も豊かで強い国家間で勃発した。

彼らの文明は偉大な都市と素晴らしい芸術を育んでいた。

思想家は正義と調和、真実という理念を発達させていた。

しかし、戦争は、初期の部族間で争いを引き起こしてきたのと同様に支配あるいは征服の基本的本能により生じてきた。

抑制を伴わない新たな能力が、昔からのパターンを増幅させた。

ほんの数年の間で約6千万人が死んだ。

男性、女性、子供たちはわれわれと変わるところがない人たちだった。

撃たれたり、殴られたり、連行されたり、爆弾を落とされたり、投獄されたり、飢えさせられたり、毒ガスを使われたりして死んだ。

世界各地には、勇気や勇敢な行動を伝える記念碑や、言葉にできないような悪行を映す墓や空っぽの収容所など、この戦争を記録する場所が多くある。

広島市に投下された原子爆弾によるキノコ雲_convert_20160528142553

しかし、この空に上がった、きのこ雲のイメージが、われわれに人類の根本的な矛盾を想起させた。

われわれを人類たらしめる能力、思想、想像、言語、道具づくりや、自然とは違う能力、自然をわれわれの意志に従わせる能力、これらのものが無類の破壊能力をわれわれにもたらした。

物質的進歩や社会革新がこの真実から、われわれの目を曇らせることがどれほど多いであろうか。

高邁(こうまい)な理由で暴力を正当化することはどれほど安易なことか。

偉大な全ての宗教は愛や平和、公正な道を約束している。

一方で、どの宗教もその信仰が殺人を許容していると主張するような信者の存在から逃れることはない。

国家は、犠牲と協力を結び付ける物語をつむぎながら発展してきた。

さまざまな偉業を生んだが、この物語が抑圧や相違を持つ人々の人間性を奪うことにも使われてきた。


科学はわれわれに海を越えてコミュニケーションを取ることを可能にし、空を飛び、病気を治し、宇宙を理解することを可能にした。しかし同じ発見は、より効果的な殺人機械へとなり得る。

現代の戦争はこうした真実をわれわれに伝える。

広島はこの真実を伝える。


人間社会の発展なき技術の進展はわれわれを破滅させる。

原子核の分裂につながった科学的な革命は、倫理上の革命も求められることにつながる。

だからこそわれわれはこの地に来た。

この街の中心に立ち、爆弾が投下されたときの瞬間について考えることを自らに強いる。

惨禍を目にした子供たちの恐怖を感じることを自らに課す。


無言の泣き声に耳を澄ませる。

われわれはあの恐ろしい戦争やその前の戦争、その後に起きた戦争で殺された全ての罪なき人々に思いをはせる。

単なる言葉でその苦しみを表すことはできない。

しかし、われわれは歴史を直視し、そのような苦しみを繰り返さないために何をしなければならないかを問う共通の責任がある。

いつの日か、生き証人たちの声は聞こえなくなるだろう。

しかし1945年8月6日の朝の記憶は決して風化させてはならない。

記憶はわれわれの想像力を養い、われわれを変えさせてくれる。

あの運命の日以来、われわれは希望をもたらす選択もしてきた。

米国と日本は同盟関係を築くだけでなく、戦争を通じて得られるものよりももっと多くのものを国民にもたらす友情を築いた。


欧州の国々は戦場に代わって、交易や民主主義により結ばれている。

抑圧された人々や国々は自由を勝ち取った。

国際社会は戦争を回避し、核兵器の存在を規制、削減し、完全に廃絶するための機関を創設し協定を結んだ。

それにも関わらず、世界中で見られる国家間のテロや腐敗、残虐行為や抑圧は、われわれがすべきことには終わりがないことを示している。

われわれは人類が悪事を働く能力を除去することはできないかもしれないし、われわれが同盟を組んでいる国々は自らを守る手段を持たなければならない。

しかし、わが国を含む、それらの国々は核兵器を貯蔵しており、われわれは恐怖の論理から抜け出し、核兵器のない世界を希求する勇気を持たなければならない。

こうした目標は私の生きている間は実現しないかもしれないが、粘り強い取り組みが惨禍の可能性を引き下げる。

われわれはこうした保有核兵器の廃棄に導く道筋を描くことができる。

われわれは、新たな国々に拡散したり、致死性の高い物質が狂信者の手に渡ったりするのを防ぐことができる。

しかし、まだそれでは不十分だ。

なぜなら、われわれは今日、世界中で原始的なライフル銃やたる爆弾でさえ恐るべきスケールの暴力をもたらすことができることを、目の当たりにしているからだ。

われわれは戦争そのものに対する考え方を変えなければならない。

外交を通じて紛争を予防し、始まってしまった紛争を終わらせる努力するために。


増大していくわれわれの相互依存関係を、暴力的な競争でなく、平和的な協力の理由として理解するために。

破壊する能力によってではなく、築くものによってわれわれの国家を定義するために。

そして何よりも、われわれは一つの人類として、お互いの関係を再び認識しなければならない。

このことこそが、われわれ人類を独自なものにするのだ。

われわれは過去の過ちを繰り返す遺伝子によって縛られてはいない。

われわれは学ぶことができる。

われわれは選択することができる。

われわれは子供たちに違う話をすることができ、それは共通の人間性を描き出すことであり、戦争を今より少なくなるようにすること、残酷さをたやすく受け入れることを今よりも少なくすることである。

われわれはこれらの話をヒバクシャ(被爆者)の中に見ることができる。

ある女性は、原爆を投下した飛行機の操縦士を許した。

本当に憎むべきは戦争そのものであることに気付いたからだ。

ある男性は、ここで死亡した米国人の家族を探し出した。

その家族の失ったものは、自分自身が失ったものと同じであることに気付いたからだ。


わが国は単純な言葉で始まった。

人類は全て、創造主によって平等につくられ、生きること、自由、そして幸福を希求することを含む、奪うことのできない権利を与えられている

理想は、自分たちの国内においてさえ、自国の市民の間においてさえ、決して容易ではない。

しかし誠実であることには、努力に値する。追求すべき理想であり、大陸と海をまたぐ理想だ。

全ての人にとってかけがえのない価値、全ての命が大切であるという主張、われわれは人類という一つの家族の仲間であるという根本的で必要な概念。

われわれはこれら全ての話を伝えなければならない。

だからこそ、われわれは広島に来たのだ。

われわれが愛する人々のことを考えられるように。

朝起きた子供たちの笑顔をまず考えられるように。

食卓越しに、夫婦が優しく触れ合うことを考えられるように。

両親の温かい抱擁を考えられるように。

われわれがこうしたことを考えるとき71年前にもここで同じように貴重な時間があったことを思い起こすことができる。

亡くなった人々はわれわれと同じ人たちだ。

普通の人々はこれを理解すると私は思う。

彼らは、さらなる戦争を望んでいない。

彼らは、科学は生活をより良いものにすることに集中すべきで、生活を台無しにすることに集中してはならないと考えるだろう。

各国の選択が、あるいは指導者たちの選択がこの単純な分別を反映すれば、広島の教訓は生かされる。

世界はここ広島で永久に変わってしまったが、この街の子供たちは平和に日常を過ごしている。

なんと貴重なことであろうか。

これは守るに値し、すべての子供たちに広げていくに値する。

これはわれわれが選択できる未来なのだ。

広島と長崎の将来は、核戦争の夜明けとしてでなく、道徳的な目覚めの契機の場として知られるようになるだろう。

そうした未来をわれわれは選び取る。(了)


産経ニュース 2016.5.28 06:20


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オバマ大統領広島訪問

「核兵器なき世界」現実は? 

中露朝の逆行する動きで遠のく理想




広島、長崎に原爆を投下した米国の現職大統領として、初めて広島の平和記念公園に立ったオバマ米大統領は就任直後の2009年4月、チェコの首都プラハで掲げた「核兵器なき世界」の理想を象徴する場所として被爆地を選んだ。

だが、ロシアとの核軍縮交渉は進展せず、アジアでは北朝鮮が核開発を止めず、中国も核戦力の近代化を進める。

「プラハ演説」の理想通りには進んでいない。

スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の15年版年鑑によると、核拡散防止条約(NPT)が核保有国と認める米露英仏中の5カ国にインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮を加えた核弾頭数は計1万5850発。

米国(7260発)、ロシア(7500発)の2カ国で9割以上を占める。


中国は前年に比べ10発増の260発となっていた。

プラハ演説を受け、米露は11年、核弾頭の配備上限を1550発に削減する新戦略兵器削減条約(新START)を発効させた。

また、オバマ氏の主導で核安全保障サミットを10年から開催し、核物資をテロリストの手に渡さないための管理強化策を進めた。

しかし、ロシアのプーチン大統領はさらなる削減交渉に後ろ向きなばかりか、14年にウクライナ南部クリミア半島を併合した当時、核兵器使用を検討したと表明。

大陸間弾道ミサイル(ICBM)の追加配備計画も進めている。


それ以上に深刻なのがオバマ氏が「最悪の事例」と呼ぶ北朝鮮核開発だ。

SIPRIによるとすでに6~8発の核弾頭を保有。

小型化を進め、アジア太平洋の米軍基地や米本土を狙うと繰り返し挑発している。

広島で核廃絶を訴えたオバマ氏。

足元の米国では、大統領選の共和党候補指名獲得を確実にした不動産王、トランプ氏が「米国第一」を掲げてアジアからの米軍撤退をほのめかし、日韓の核武装も容認する。

「世界の警察官」の役割を否定したオバマ氏の7年余りの政策が逆に「核兵器なき世界」に影を落としている。
(加納宏幸)

産経ニュース 2016.5.27 22:38
関連スレ おーぷん2ちゃんねる


ネットの声

3 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:2016/05/28(土)00:40:34 ID:Jey

バラク・オバマは、冷戦期のように、ごく限られた国だけが
核保有する状況に戻るのが望ましいと考えているようにみえる。

実際にそんなことはムリだ。


5 名前:名無しさん@おーぷん[] 投稿日:2016/05/28(土)08:33:47 ID:wRi

演説で、オバマの人らしさというのは多くの人々に伝わったと思う

日米関係は、新たに前進したのかも知れない

しかし、国際政治的に観て「これ、どうなのよ?」って話しだよな

核廃絶とは言ってるものの、それはあくまでもオバマと安倍の漠然とした理想論の枠の中だけの話しで、具体的な方法論は何も示されなかった

そういった視点で核廃絶の演説を観ると、国際的には何も響くものは無かったんじゃないかな

人を平気で殺す北朝鮮やロシアが、この演説で「オバマに感銘した」という訳がないよな

こういった理想論は、これまで世界中のあらゆる場面で語られて来てる(日本共産党も含む)けど、どれもこれも例外なく具体性が一切ないんだよね

例えば、具体的に核を無くす方法として、世界中の国が核を保有して、そこから一斉に核廃絶に持って行った方が、この只の理想論よりも早いような気がするわな


6 名前:名無しさん@おーぷん[] 投稿日:2016/05/28(土)08:56:29 ID:8p9
>>1
当時の米国政府は2次大戦中日本に対して国際法を全く守る素振りも見せず
自称「戦争」って言う大量虐殺を繰り返したのだが


例えば日本に戻る民間人をのせた民間船を潜水艦で魚雷攻撃して沈め、救助する素振りも見せなかった

現米国政府は当時の米政府が「どの様な意図をもってその自称戦争行為を行ったのか」

集団的自衛権を共にする日本に対して見解を述べる義務が有るだろう


7 名前:名無しさん@おーぷん[] 投稿日:2016/05/28(土)09:58:29 ID:E0c

ルールを守る方が負ける。

8 名前:名無しさん@おーぷん[] 投稿日:2016/05/28(土)10:00:26 ID:9W3

アメリカは核がない世界を望むのは当然だよ。

核さえなければアメリカの軍事力は無敵だからな。


でも、他の国が全部核を捨てない限り、アメリカも絶対に核を捨てない。

要するに「核がない世界」なんてただの妄想




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